WhyForInnovationのブログ

そこにあるものには必ずストーリーがある。あらゆるものの歴史や理由を考えることで次の人類のイノベーションに繋げることを目的とする

車のタイヤを斜めにしているのは何目的か

町ゆく車に目を向けると時折目にするのが前輪、後輪共にタイヤをハの字型に装着した車。

 

何故にあのような形状にしているのか、とても疑問に思い調査した。

その結果、あのタイヤを斜めにした改造車は「鬼キャン」と呼ばれ、自動車のキャンバー角を鬼のようにマイナスに傾けた車の略だということが分かった。

 

何かメリットはあるのかと調べたところ、

 

・見栄えがいかつくなる

コーナリング性能が良くなる可能性がある

 

の2点以外デメリットしか見つけることができなかった。

具体的には、ブレーキの効きが悪くなる、直進走行性が悪くなる、タイヤがすぐに磨耗する、車高が低くなるのでちょっとした段差でこする(下手すると発火する)、サスペンションが効かなくなるので乗りごごちが悪くなる、車検に通らない、等々があった。

 

なぜ彼らはそれでもタイヤを斜めにするのか??

 

これを読んだ瞬間私が連想したのは「ハンディキャップ仮説」だった。

クジャクを思い出して欲しい。クジャクの羽は大きくてきらびやかだが、生きるのに直接的に役に立っているだろうか。実際、あれほど大きな羽よりも小さい方が飛びやすく外敵からも身を守りやすいだろう。無意味に見える。しかし、それほどのハンデを負ってでも強く生きられる俺は凄いだろ?とメスにこれでもかと羽を見せつけて魅了することで、性選択の上で意味があるとするのがこの仮説だ。まさにデメリットだらけの「鬼キャン」もそれではないか?その分彼らは性選択においてメリットを享受している!?

 

 次に気になったのは鬼キャンをしている彼らは圧倒的な不利を背負っても十分ペイする成果を上げられたのかどうかだ。実際彼らがどれぐらいの彼女や奥さんを持っていて、どれぐらいの子供を作っているか、鬼キャンをしていない人とで統計を取ると面白い結果が出るかもしれない。流石にこの研究は自分ではできないので是非どこかの大学生に研究をお願いしたい。