WhyForInnovationのブログ

そこにあるものには必ずストーリーがある。あらゆるものの歴史や理由を考えることで次の人類のイノベーションに繋げることを目的とする

痔瘻になった話-入院Day5

昨日お隣さんが退院してすぐ年配の方が新しく入ってきたのだが、この人のいびきが地鳴りがするようないびきでなかなか寝ることができなかった。いびきだけなら体質なのでまだ良いのだが、逐一の所作に文句やらぼやきを一人で言うので聞いてて少し嫌な気分になった(暑いだの、まずいだの)。多分明日手術受けた後はずっと痛い痛い言うんだろうな〜。周りに人がいるので我慢してほしいところだが、他人は変えることができないので、今日から耳栓でなんとか頑張ろうと思う。

 

尻の方は深夜少し痛くなってきたのでロキソニンを1回飲んだが、それ以外は大きな問題はなかった。ただ、排便時には多少出血が見られ少し痛みがあるのと、パンツに仕込んでいるパットには浸出液と血が混じっているのでまだまだ完全回復とは言えないようだ。早く退院できるように頑張りたい。

 

何を頑張るのかと思うかもしれないが、入院中は定期的にやらなければならないことがいくつかある。中でも「座浴(ZAYOKU)」というワードは松島病院に来て初めて聞いたがこの環境では共通言語だ。以下の写真にあるフロートレーと呼ばれるものを便器に装着して、蛇口からお湯をこの中にためて座りながら肛門を温める。その際、肛門を開いたり閉じたり動きをつけながらやるとなお良いらしい。そしてお湯を変えて今度はお尻を左右に振りながら波立たせつつ、肛門を洗う。これを1日4~6回やらなければならない。これとは別に入浴もあるので結構意識しながらやらなければ目標数を達成できなくなる。

 

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手術後必須アイテム「フロートレー」

そして、強力ポステリザンという軟膏を1日あたり2~3回肛門に塗らなければならない。これは大腸菌死菌浮遊液が含まれていてこの成分が創に塗布されると、周辺のマクロファージが活性化されFGFやTNF-αが産生され、線維芽細胞が誘導されて肉芽が形成されることで創傷治癒が早まるということだった。

 

加えて水は必ず食事以外に1.5L以上飲むことになる。最初は500 mlのペットボトルを3本買っていたのだが、価格的にも高いので2LのSuntory 南アルプスの天然水を売店で買うことにした(160円)。これを飲み続けている。基本的にすべてのホスピタビリティーが高い松島病院であるが、唯一欠点だと思うのは売店や治療費含めてすべての支払いが現時点では現金でしかできないということだ。世界の松島病院であるのだから、是非カードでの支払いも将来的にできるようになったら嬉しいと思いました。

 

今日も最低あと2回「座浴」を頑張ろう。