痔瘻になった話-入院Day13
手術後12日目。前回から大きな症状の変化がなかったので更新していなかったが、順調に回復し、いよいよ明日が退院となった。
2週間に渡る入院生活の中でかなりリズムの取れた日々を過ごしていた。
午前中に2回 中の4の排便をする。坐浴を午前、午後それぞれ2回行う。風呂に入る。
強力ポステリザン軟膏を2回お尻に塗る。水を2L飲む。という感じである。
風呂に付いて書いていなかったが、風呂は以下のようなもので、下から泡が吹き出るようになっていて、これを手術日翌日からお尻に当てるように言われる。色々な汚れをこれで洗い流すのだ。他者と共有するのが汚く感じるかもしれないが、一人一人お湯は換え、さらに専門の方が一回一回清掃するようになっているので、かなり清潔に入ることができた。

パンツの中にはお尻からの分泌物を吸収させるためにナプキンを継続的に貼っていた。毎日同じようなおりものが付いていたが、昨日から変化があった。分泌物が顕著に減ってきたのである。傷がかなり良くなってきているように思う。そのほか、たまにチクっとした痛みがあるだけで排便時を含めて痛みは感じなくなっている。大体2週間あれば痛みもなくなり元の状態近くまで回復できると考えて良さそうだ。
最後に松島病院名物の祝膳が出てきた。どら焼きも付いている。松島病院の食事は毎日栄養面や食物繊維の量等かなり考えられたメニューが用意されており、味もとても美味しかった。
やっと退院かという嬉しさがこみ上げてくる。


痔瘻になった話-入院Day7
ここにきてようやく1週間経った。
今日は日曜日なので先生の回診も無く、風呂も無いので朝の時間はいつも以上に有効に使える。ずっとKindleで漫画を読んでいた。それぐらい傷の状態は良くなっていて長時間座っていても耐えれるようになってきたのだろう。
昨日に引き、隣のおじさんの凄まじいいびきだけは耐え難い。昨晩は耳栓をして寝てても2回起きた。そのうち一回は前方の人もうるさすぎて起きたみたいで、小さく舌打ちして「くそっ、うるせー」と聞こえたので同じ悩みを共有する人がいるとわかっただけでも安堵した。チャンスがあれば話しかけてみたい。昨晩は真剣にいびきのうるささについてナースコールするかどうかで悩んだが、結局大部屋にいる自分のせいだと割り切ってやめた。深く耳栓を突き刺して、朝が来るのを待った。
加えて、予想通りだったが、昨晩からずっと痛い痛い一人で言っていてうるさい。うあー、とかくそーとか言っても仕方がないのに、これもうるさい。早く安眠できるように帰りたいなーと思うばかりである。
また、あまりに運動不足なので2Lのペットボトルや自重を使って少しずつ体操や運動をやるようになった。ここから出た時に不具合が体に起きないように調整をしていこうと思う。
今日で折り返しだ。。あと1週間頑張ろう。
痔瘻になった話-入院Day6
術後5日目。遂に夜に痛み止めを飲まなくても問題ないぐらいになった。
排便の際に若干の痛みを感じるのと、パンツにつけているパットに浸出液が出ているのは変わらず続いている。若干量が少なくなってきたような気もする。これが止まれば完璧なんだけどな。
昨晩案の定隣の患者のいびきが果てしなくうるさくて、持参した耳栓をつけて寝てみた。
ないよりは大分マシでおかげで1回目が冷めるぐらいで済んだ。残りの入院期間は耳栓をつけてずっと寝ることになりそうだ。あと1週間耳栓生活か。。苦しい。
松島病院に入院を考えられている方がもしいたら、必ず耳栓を持参した方が良いと思う。
(個室に入院される場合は問題ないが、1日27,500円/日かかるので普通の経済状況の人なら難しい)
大分痛みが落ち着いてきたので残り1週間いかにこの病院の中で楽しめるか考えて過ごしていきたい。個人的に持ってきて良かったと思ったものはKindleと延長コードとパソコンと、Wifi。是非、入院される場合はご検討ください。これらを使って残りの入院期間乗り切ろう!
痔瘻になった話-入院Day5
昨日お隣さんが退院してすぐ年配の方が新しく入ってきたのだが、この人のいびきが地鳴りがするようないびきでなかなか寝ることができなかった。いびきだけなら体質なのでまだ良いのだが、逐一の所作に文句やらぼやきを一人で言うので聞いてて少し嫌な気分になった(暑いだの、まずいだの)。多分明日手術受けた後はずっと痛い痛い言うんだろうな〜。周りに人がいるので我慢してほしいところだが、他人は変えることができないので、今日から耳栓でなんとか頑張ろうと思う。
尻の方は深夜少し痛くなってきたのでロキソニンを1回飲んだが、それ以外は大きな問題はなかった。ただ、排便時には多少出血が見られ少し痛みがあるのと、パンツに仕込んでいるパットには浸出液と血が混じっているのでまだまだ完全回復とは言えないようだ。早く退院できるように頑張りたい。
何を頑張るのかと思うかもしれないが、入院中は定期的にやらなければならないことがいくつかある。中でも「座浴(ZAYOKU)」というワードは松島病院に来て初めて聞いたがこの環境では共通言語だ。以下の写真にあるフロートレーと呼ばれるものを便器に装着して、蛇口からお湯をこの中にためて座りながら肛門を温める。その際、肛門を開いたり閉じたり動きをつけながらやるとなお良いらしい。そしてお湯を変えて今度はお尻を左右に振りながら波立たせつつ、肛門を洗う。これを1日4~6回やらなければならない。これとは別に入浴もあるので結構意識しながらやらなければ目標数を達成できなくなる。

そして、強力ポステリザンという軟膏を1日あたり2~3回肛門に塗らなければならない。これは大腸菌死菌浮遊液が含まれていてこの成分が創に塗布されると、周辺のマクロファージが活性化されFGFやTNF-αが産生され、線維芽細胞が誘導されて肉芽が形成されることで創傷治癒が早まるということだった。
加えて水は必ず食事以外に1.5L以上飲むことになる。最初は500 mlのペットボトルを3本買っていたのだが、価格的にも高いので2LのSuntory 南アルプスの天然水を売店で買うことにした(160円)。これを飲み続けている。基本的にすべてのホスピタビリティーが高い松島病院であるが、唯一欠点だと思うのは売店や治療費含めてすべての支払いが現時点では現金でしかできないということだ。世界の松島病院であるのだから、是非カードでの支払いも将来的にできるようになったら嬉しいと思いました。
今日も最低あと2回「座浴」を頑張ろう。
痔瘻になった話-入院Day4
手術後3日目を迎えた。痛み止めを朝飲んだが大分痛みは治まってきている。入院生活時のスケジュールもなんとなく頭に入ってきて慣れてきた。
座ってパソコンを叩くことも大分楽になってきた。遠方からきているので2週間の入院が必須なのだが、この調子ならば来週ぐらいには大分良くなってある程度普通に生活できそうな気もしてきた。
早朝便意があり、中の5(※)とこの病院では分類される程度の便が出たが、ピリッとした若干の痛みがあるだけでほとんど問題なかった。
※病院では便の硬さと量をそれぞれ添付の写真のような分類で記録を付け、報告しなければならない。1日に3回ぐらい看護師さんが来るので常に状況報告をしている感じになる。

看護師さんのメモがあるが、便は固すぎてもやわすぎてもダメなので④と⑤を継続的に出し続ける必要がある。これを達成するためにも毎日必ず水を1.5 L以上飲み続ける。
今日は結構若めのお隣さんが退院した。コロナの影響でほとんど話すことはできなかったが、余った箱ティッシュをくれた笑。ありがとうございます。また明日1日頑張ろう。
痔瘻になった話-入院Day3
梅雨が明け夏真っ盛りな景色をよそに、入院生活は3日目に突入した。手術後2日目。
今日はイベントが3つあった。1つは手術を担当した先生による手術内容の説明。2つ目は3日ぶりの初風呂。3つ目は初排便。
まず先生による説明だが、術前術後の写真を見せられながら、手術内容の説明をしていただいた。実は手術を受ける当日までの間に3回先生(毎回異なる先生)に見ていただく機会があるのだが、最終的にどのような術式で手術をするのかという決定的な情報は与えてもらえなかった。自分は、痔瘻という疾患に対する手術方法についてネットで調べられるだけ調べていたので自分がどのような術式で手術されるのかという情報を前もって知りたかったが、叶わなかった。
術前のMRI検査等で痔瘻の瘻管の走行は後方のIILs(低位筋間痔瘻)という分類で痔瘻の中ではごくありふれたものだということは分かったが、最終的な術式は腰椎麻酔をして肛門が寄り開くようになって観察できる手術当日に状況によって決定するという答えだった。また事前の検査では慢性裂肛があってその上部から痔瘻があり、同時にいくつか小さな内痔核もあると言われていた。
先生の説明では慢性的に裂肛を繰り返していた部分が固まることで肛門の開きがそもそも悪くなっているとのことで、硬くなっている部分の切除(+内部との縫合)と同時に今回受診の原因になった瘻管とその原発口を処置したとのこと。内痔核は小さいので切るまでではなかったから糸で結索したとのことだった(そのうち取れるらしい)。流れるような説明で肛門のプロ中のプロはやはり信頼できると思った。(手術の写真は思ったよりも傷は大きくないようだった。もしもらえるならもらいたい。)
その後風呂に入った。風呂も食事と同じく治療の一環という位置付けで徹底的に管理されている。風呂は個室になっており、トイレと浴槽がセットになって入っている。一人一人入る前に看護師さんが風呂の清掃をしてから入れるようになっているので清潔感があって良いと感じた。風呂は痛いのではないかと心配であったが、思いの外、痛くなかった。しかもこの風呂は肛門付近に泡がでるジャクジー付きである。傷の汚れを取るために当てるように言われ、これも恐る恐る当てたが、痛くない!これは不思議だった。3日ぶりの風呂を堪能できた。
最後に、術後の初排便について。昨日は下剤の影響なのか排便がなく、今日も午後までなかったので少し心配していたが、午後遂に初排便を経験した。激痛なのではないかと心配したが、これも少し痛いのと血が少し出るぐらいで、思ったほど痛くなかった。一番心配していた部分が解消されて本当に良かった。調子に乗らないで、しっかり排便や飲水量に注意して完全回復を目指していきたい。
痔瘻になった話-入院Day1,2
昨日は手術前の準備やらで更新する余裕が無かった。
手術前日には下剤を飲み腸の中を空にする必要がある。これが自分には効きすぎた。朝から効くようにしているというが夜中から始まり、朝まで下痢が止まらず殆ど寝れなかった。朝まで出すのを我慢しないといけないと思い、最初我慢していたらなんとベッドの上で水の様な下痢が漏れた。
夜中に看護師さんに換えの着替えを貰ったり恥ずかしい思いをしながら朝を迎えた。
今度はとどめを刺す様に肛門から下剤を注入され、程なく飲んだばかりの水が出てきた。
食事も取れずかなり疲れた状態で午後の手術を待った。点滴を装着され、麻酔は腰椎から下半身麻酔をされ感覚がなくなってきて所で自分も眠ってしまった様に思う。起きると、切除された物を見せられてそのまま看護師さんに部屋まで返された。
暫くは足も動かすことが出来なかったが、4時間後ぐらいに寝返りを打てるまでになった。
それと共に肛門から湧き上がる様な熱い痛みが伝わってきて、思わず痛てぇ、と呟いてしまった。
痛み止めをもらうまでこの夜は痛さとの闘いで、痛み止めが効いてから漸く寝れた。一体自分の肛門はどうなってるんだろうかと心配しつつ。
もう一つ麻酔後の尿についても問題だった。下半身麻酔は排尿の機能も麻痺させるので自力で出せない場合は、カテーテルを尿道に挿入されて人工的に出される。昔一度経験したことがあるが、これが痛いので何とかして避けたい。その思いで夜何とか尿瓶に排尿した。
さて、術後1日目は歩いたり、トイレで排尿したりと色々不安な動作を早速やることになったが、思ったほどの痛みは感じずに過ごすことができた。生まれて初めての「座浴」なるものを経験したがこれも激痛なくクリア出来た。そして漸く普通の食事にありつくことが出来た!これがウマイ!

1番の心配は明日の初の排便だ。こんなに切られた肛門を物が通過すると考えると怖くて仕方がない。でも生きるためにやらざるを得ないのでこの病院のプログラムを信じて明日から頑張っていきたい。