WhyForInnovationのブログ

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痔瘻になった話-入院Day0

今、松島病院という日本でも有名な肛門・大腸の総合病院に入院して、明日の手術を待っている。病名は恥ずかしながら、「痔瘻」だ。

 

発端は約4ヶ月前に遡る。朝の何気ない排便の際に肛門の右後方に若干の違和感があった。

少し痛いような、むず痒いような。まあ、これは少し切れただけだから様子見てれば治るかなと思い放置するが、痛みは日に日に強くなる。特に、咳をした時とトイレで最後に尿を出し切る時にかなり痛い。肛門というのはこんなにもいろんな場面で活躍しているのかと思うのと同時に、やや焦りを感じた。しまいには座るだけでも結構痛くなってしまった。

 

これは何かマズイ事態になっている、そう直感した。ネットを隈なく確認すると、肛門疾患(痔)は主に3種類に分類されるらしい。裂肛(切れ痔)、痔核(いぼ痔)、痔瘻(あな痔)だ。中でも痔瘻は最も厄介だ。手術以外で治すことができないらしい。

 

肛門には触れてわかるシコリがあり、この時点でいぼ痔か痔瘻の前段階である肛門周囲膿瘍である可能性があると思った。肛門周囲膿瘍になってしまうとかなりの確率で痔瘻になってしまうために、何が何でもいぼ痔であってほしいと願った。

 

しかし、その後1ヶ月過ごしたが症状はなかなか良くならず、遂にはシコリが破れて少し膿が出てきた。そうすると途端に痛みが和らいできた。これらの症状を総合するに、私の疾患はほぼ間違いなく肛門周囲膿瘍であると自分でも判断できたのだが、地元の肛門科にかかって一縷のいぼ痔の可能性にかけて診断をつけてもらった。

 

結果、無慈悲にも肛門周囲膿瘍であると診断された。この時の絶望感は半端ではなかったが、初回だと完治してしまう人もいるとその地元の医者は言うので少し様子を見ることにした。

 

しかし思い起こしてみると、この8~9年の間に数回肛門に激痛が走ったことがあった。膿が出ることなく、2週間程度で症状が落ち着いていたから、病院で詳しく見てもらうことはしてこなかった。がしかし、いつも右後方の痛みだった気がする。もしも、これらがすべて同一原因の肛門周囲膿瘍であったとすれば、今後の将来でも何度も苦しめられることになる。そんな事態は何としても避けたい。手術は怖いし恥ずかしいが、今やるべきだと考えて専門病院で診察してもらうことに決めた。病院は色々調べたが関東では「松島病院」が最強だという私調べである。ここは症例数も半端なく多く(痔瘻の手術だけをとっても毎年1000件以上)、何よりも患者の声も基本的に高評価である。少し遠方にはなってしまうが、1つしかない大切な私の肛門を預けるのであれば、ここしかない!と思い受診した。

 

松島病院での診察は、結論から言えば、低位筋間痔瘻であった(痔瘻です)。ここ(松島病院)で言われれば、もう言い訳はできないと思い、即入院を決めて今に至る(今に至るまで様々な検査が必要だった)。会社を休む準備もあり大変であったが、2週間の休みを頂き、全力をあげて肛門の治療に専念する。いよいよ明日は手術の日だ。何も起きませんように、順調に治りますように。と祈りながら残りの時間を過ごすことになりそうだ。

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病室は窓側で4人部屋だが思ったよりも広かった。2週間ここで暮らすことになる。